移管(いかん)とは、特定の権利や義務を他の人や団体に移すことを指し、管理や管轄を他へ移し替えるという意味も持ちます。移行(いこう)とは制度などが移りゆくことを指し、特に移管という言葉は法的な文脈で使用されることが多く、例えば、企業が他の企業に事業を移譲する場合や、相続において財産が他の人に渡る場合などがあるそうです。
「今回、新潟労災病院歯科口腔外科は上越地域医療センター病院(以下、センター病院)に移管されます」と新聞等で報道されているのを多くの方がご覧になり、今後の診療について不安を感じている方もたくさんいると思われます。この「移管」や「移行」というワードは前述しました通り、あくまでも法的な意味ですので、医学的な見地からご説明いたします。
私たち、新潟労災病院歯科口腔外科は、場所をセンター病院に移し、今までの診療をそのまま継続することを第1目標に現在、新潟県、上越市、センター病院との協議を重ね、外来や手術室、機器等の整備を進めています。今までの診療と言いますと、口腔外科診療(智歯の抜歯や顎変形症治療、その他の口腔外科疾患)、インプラント治療、障がい者歯科治療などとなります。いずれの診療におきましても、今までと何ら変わりなく診療を続けていくためには、患者様の移行がスムーズに行えることが大切です。患者様の移行について、医学的に紹介と言い、その紹介方法については当院とセンター病院で協議し、その方針も決まりつつあります。
こういった診療機能を移管(移行)するのは全国的にも珍しいケースであり、模範がなく手探りの状態が続いているのは事実です。その中で、私たち医療スタッフだけでなく、新潟県、上越市、センター病院、当院の多くの職種の方がこの計画に携わり努力を続けています。日時は発表された通りですが、まだ決まっていないことも多く、今後の診療に不安を感じている方も多いとは思います。決まり次第、順次進めてまいりますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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