有病者・障害者歯科治療、ペインクリニック
有病者歯科治療
心臓病や糖尿病など体に病気を抱えている患者さんには、治療の内容によって血液検査や心電図検査などを前もって行い、さらに治療中にも血圧計や心電図などの器械を体につけて異常がないか監視しています。治療中の不快感がもともとある病気を悪化させてしまうなど、体に不調をきたす恐れがある場合は、笑気吸入鎮静法や静脈内鎮静法を用いて治療をしています。
また脳や心臓の病気があり、血が固まりにくい薬を服用されている方が大勢いらっしゃいますが、当科では普通の抜歯程度では薬を中止せずに行っています。これまで血が止まらずに苦労された方はいらっしゃいませんので、自己判断せずに服用を継続されたまま受診なさって下さい。
障害者歯科治療
精神発達遅滞、脳性麻痺などの方の中には、治療中どうしてもじっとしていることができず治療が進みにくいことがあります。また治療のストレスで体調を崩してしまうこともあります。当科では一般的な方法では良い治療が行えないと判断された患者さんに対して、精神鎮静法や全身麻酔を用いて、より安全に最良の治療をできるだけ早期に行おうと考えております。
もちろん治療計画は、患者さんの全身状態の検討や保護者の方々との話し合いを十分に行ったうえで決定しています。
ペインクリニック
くちの痛みは非常に不快なものですが、そのうち大部分は虫歯や歯周炎の治療をすることで治ります。しかし、いくら治療を繰り返しても痛みが消えず、長期にわたって悩んでおられる患者さんもいらっしゃると思います。このような難治性の痛みを診断・治療することは容易ではありませんが、当科ではいろいろな検査をした後、神経ブロックや内服薬、点滴などで治療を行っています。また必要に応じて、他科と連携して治療を行うこともあります。
また歯を抜いた後などに下唇や舌に触った感じが鈍いとか、常にビリビリしびれているといった症状が残ることが稀にあります。これらの知覚異常に対しても、薬や神経ブロックによる治療を行っております。
