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靴と足の大切なお話 ~あなたの靴、本当に合っていますか?~


理学療法士  大野 将之

最近歩くことが身体・脳・心にも良い影響があることがわかってきて、健康や体力向上のためにウォーキングを積極的に取り入れている方が増えています。

そこで改めて見直して頂きたいのが靴です。自分の足に合わない靴を履くことで足に悪影響を及ぼすだけでなく、膝や腰などにトラブルを起こす原因になることもあります。

みなさんは自分の足のサイズを知っていますか?過去に合った靴のサイズを自分のサイズと思い込み「自称サイズ」で選んでしまうと合わないことがあります。足のサイズは時間・年齢で変化していきます。一番オススメは午後に靴屋で店員さんに測ってもらうことです。「足測ってください」とお願いするとすぐ計測してサイズを教えてくれるはずです。

靴選びに必要な足の寸法は2つです。(図1)踵~足指の先までの「足長」と足の一番幅のある所の太さ「足囲(ウィズ)」です。足囲はD・E・EE等で表記されています。よく足長だけで靴を選びがちですが、足囲もサイズに合った靴を選びましょう。日本人は「幅広甲高」のイメージがありますが、最近は幅狭のスリムな方も増えてきています。街中で「EE」「EEE」などワイドタイプの靴を履いている人が多く見受けられますが、注意が必要です。足の骨は、縦と横アーチがあり歩行時の衝撃吸収などの役割があります。年齢とともにアーチが崩れ、偏平足や開帳足という横に広がった状態となり、外反母趾などのトラブルを起こす要因ともなります。サイズ以上の幅広靴を履いていると横アーチの崩れを助長する可能性があるため自分の足囲を知りフィットした靴を選ぶことが重要です。

それでは今履いている靴が合っているか確認する方法を紹介します。(図2)
まず靴の中敷きを取り出します。
① 中敷きの上に踵を合わせて立ちます。
② つま先に5~10㎜程度のゆとりはありますか?
③ 足の横幅は中敷きに合っていますか?
→つま先のゆとりがありすぎる、少なすぎる、横幅が余っている方は靴が合っていない可能性が高いです。

次に靴選びのポイントを少し紹介します。(図3)できれば店員さんと一緒に選びましょう。
① 踵がしっかりしている靴(踵部分を両側からつまんでもへこまない靴)
② 足指の付け根部分がよく曲がる(真ん中で折り曲がらない)

最後に靴の履き方を紹介します。
① 足を入れて踵トントン(つま先トントンはダメです)
② 靴紐・マジックテープをしっかりとめる
 踵トントン・靴紐キュッ!です。

これらを少しでも参考にして自分に合った靴でウォーキングを楽しんでみてください。

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