ろうさいニュース

地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院・臨床研修指定病院(管理型)

労働者健康福祉機構 新潟労災病院
〒942-8502 上越市東雲町1−7−12  電話 : 025(543)3123



第71号 2008年6月1日

地域医療支援病院の承認について

 事務局長  糸 山 勇 人

 本年5月14日付けで、当院は新潟県から「地域医療支援病院」の承認を受けました。地域医療支援病院の承認は当院にとっては長年の課題であり、念願が叶い、非常に喜んでおります。それと同時に気持ちを新たに、引き続き地域医療連携に取り組みたいと考えております。ここで、承認に至るまでの経緯を簡単にご紹介いたします。
  地域医療支援病院とは、地域の診療所や病院の医師によってより詳細な検査や入院・手術などの専門的な医療が必要と判断された患者さんに対して、より適切な医療を提供することを目的とする病院で、平成9年に創設された新たな病院類型です。
  承認要件は、「200床以上」、「病床及び高額医療機器の共同利用」、「地域医療従事者を対象とする研修」、「地域医療支援諮問委員会の設置」、「重症患者の救急受入体制の整備」等の医療機能に加え、医療連携の実効性を担保するため「一定数以上の紹介率・逆紹介率(紹介率80%または紹介率60%・逆紹介率30%等)」となっています。
 当院では、地域医療連携については平成12年に病診連携システム推進委員会を設置したことが始まりです。その後FAXによる全科新患予約システムの稼働、平成16年には病診連携室を地域医療連携室に改称し、開放病床(5床)、開放型病院運営委員会を設けるなど、積極的に診療所等との連携を図ってきました。以降、承認要件の各項目について様々な取組みを始めたところですが、平成17年に紹介率算定方式が変更になり、その基準をクリアすることが困難となったため、一時足踏み状態が続いておりました。
 19年度に入ってからは紹介率・逆紹介率の基準を満たすことができました。平成19年6月に承認要件のひとつである「地域医療支援病院準備運営委員会」を設置したほか、引き続き、救急患者の受入れ、開放病床や高額機器の共同利用、医療従事者への研修などに本格的に取組み、本年4月に県に申請を行いました。その後、県の立ち入り検査を経て、5月の医療審議会で県立新発田病院と並んで承認の運びとなりました。
 県内では新潟市民病院と済生会新潟第二病院が既に承認を受けており、今回で4病院、上越地域では初めての承認です。
 これまでの地域医療連携は、どちらかといえば紹介率に重心を置いた「前方連携」が主体でありましたが、今後は地域連携パスによる医療機関の連携体制が評価される切れ目のない医療の提供、いわゆる「後方連携」が急性期病院として重要な役割となってきています。こういった変化も踏まえ、さらに地域に開かれた医療を提供していきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

よろしくお願いします!(新任医師自己紹介)

歯科臨床研修医   坂上 直子

 5月より歯科口腔外科・口腔インプラント科に赴任いたしました坂上直子です。今年の3月に新潟大学歯学部を卒業し、4月から新潟大学医歯学総合病院の臨床研修医として採用されました。現在、同大学の研修プログラムの一環で新潟労災病院にお世話になっております。
9月までの5ヶ月間という短い間ですが、新潟労災病院の患者様、先生方、衛生士さん、病院スタッフの方との出会いを大切に、精一杯頑張りたいと思います。患者様がいつも笑顔でいられるような歯科治療を目指し努力したいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

☆☆☆ 医師交代のお知らせ ☆☆☆

転入     転出    
(6/1) 呼吸器外科副部長 岩田 輝男 (5/31) 呼吸器外科第2部長 宗 哲哉

プロフィールについては、次号でお知らせします。

今月より『セカンドオピニオン外来』を始めます

 当院は本年2月に“がん診療連携拠点病院”に指定されて以来、『セカンドオピニオン外来』の準備を進めてまいりましたが、今月より下記により開始することになりましたので、ご案内いたします。

【セカンドオピニオン外来の目的】
セカンドオピニオン外来では、当院以外の主治医におかかりの患者さんを対象に、現在の診断・治療に関して当院の医師が、がん治療専門医の立場から意見を提供いたします。その意見や判断を、患者さんがご自身の治療法を選ぶ際の参考にしていただくことが目的です。

【対象疾患等と相談日時・場所・担当医】
対象疾患等 相談日時 相談場所 担当医 担当医の資格等
肺がん・縦隔腫瘍

月〜金、随時
(予約必要)

呼吸器外科外来

井上政昭
呼吸器外科部長

外科専門医、呼吸器外科専門医、がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療専門医
胃がん、大腸がん、肝がん

金、午後
(予約必要)

外科外来

伊達和俊
外科部長

外科専門医、消化器外科専門医、がん治療認定医機構暫定教育医
乳がん

火、午後
(予約必要)

外科外来

藤田加奈子
外科第2部長

外科専門医、消化器外科専門医、乳腺認定医
がんの放射線治療

月、水
9:00〜11:00
(予約必要)

セカンドオピニオン外来

酒井邦夫院長

放射線科専門医、放射線腫瘍学認定医

 完全予約制です。当日に相談を受けることはできません。

【予約方法】
地域医療連携室 025−543−7190(直通)まで。

【相談費用】
30分まで10,500円、30分を超え60分まで21,000円
(最長60分)。
相談料金は全額自費で、健康保険は適用されません。
相談料金は、ご相談が終了した後に会計窓口でお支払ください。
セカンドオピニオンの結果で当院での治療をご希望の場合は、後日あらためて診察の手続き(保険診療)をお取りください。

「患者図書室」を設置いたします!

 患者さんに健康や病気に関する情報提供をすることを目的として、次のとおり患者図書室を設置いたします。
健康や病気に関する図書を約100冊、読書で気分転換を図りたいときなどのために当院職員等から寄贈いただいた一般図書を100冊程用意いたしました。
なお、患者図書室の運営に当たっては、図書ボランティアの皆さんにご協力をいただき図書の貸出などをお手伝いいただくことにしております。
まだまだ、十分な内容ではございませんが、これから皆様のご要望に添えるよう努力してまいります。

【設置日】 平成20年6月5日(木)
【開室日時】 毎週月〜木曜日 9:00〜11:00
【設置場所】 当院1階正面玄関右横(旧喫煙室)
【図書貸出】 貸出期間は2週間、1回の貸出で2冊まで

■患者図書室への入室・閲覧は自由です。どなたでもご利用できます。
■ 利用に当たって料金はかかりません。
■ 図書の貸出については身分を証明できる当院診察券などの提示が必要です。

図書ボランティアを募集しています。
新潟労災病院では患者図書室での対応や資料の整理などを手伝ってくださるボランティアの方を募集しています。図書の仕事が未経験の方も大歓迎です。ご応募お待ちしております。

問い合わせ先
新潟労災病院 総務課 川村
電話 025−543−3123
e-mail info@niirou.jp

 

 



新潟労災病院 消化器内科のご紹介

内視鏡診療センター長  合 志  聡

 当院の消化器肝胆膵系の医師数は5名と上越地区でトップクラスの数を誇り、消化管、肝胆膵と幅広い分野をカバーしています。2006年10月には内視鏡診療センターが立ち上がり、上部内視鏡検査は全例において細径サイズの経鼻内視鏡を採用して、鼻腔からの内視鏡検査を行い、患者さんへの苦痛緩和を図っています。また治療では早期癌において粘膜下層切開剥離術(ESD)を採用して癌の一括切除を目標にしています。高齢化社会による嚥下障害の患者さんが増加してきており、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)という緩和内視鏡治療にも力を入れ、県内唯一の全例経鼻内視鏡下でのダイレクト法を採用しています。胆道系疾患においても、疾患毎に、経皮経肝ルート、経乳頭ルートを考慮に入れて迅速かつ正確な治療を心がけています。これら消化器主要疾患・治療において当院ではクリティカルパスを採用して現在12種類のパスが日々、運用されて医療事故などの防止や、主治医間で差のない平均的で適切な検査・治療の施行、そして最後に何よりも患者さんの早期退院を目指しております。

内視鏡診療センター・消化器内科

《概要》
○対象疾患

  • 食道、胃、十二指腸の内視鏡診断と治療
  • 大腸の内視鏡診断と治療
  • 肝、胆、膵の内視鏡診断と治療
○特徴
  • 経鼻内視鏡導入による内視鏡検査の苦痛軽減を図ります。
  • 緊急の消化器内視鏡検査に24時間対応しています。
  • 最新の内視鏡検査・治療を重視しています。
○スタッフ

役職名 氏名 専門分野 認定専門医
内視鏡診療センター長 合志  聡 消化器内科 内科認定医、消化器内視鏡専門医、消化器病専門医
消化器内視鏡担当医 太幡 敬洋 消化器内科

内科専門医、消化器病専門医、

消化器内視鏡専門医、肝臓専門医
森  健次 消化器内科

内科認定医、消化器病専門医、

消化器内視鏡専門医
前川  智 消化器内科

内科専門医、消化器内視鏡専門医、

消化器病専門医、肝臓専門医
麻植ホルム正之 消化器内科 内科認定医
消化器内視鏡技師 吉田 朋浩 消化器内視鏡検査技術  

○内視鏡センター:診察スケジュール

診察時間
8:30‐ 9:30 EGD(外科) EGD(外科) EGD(外科) EGD(外科) EGD(外科)
9:30‐12:00 EGD(内科) EGD(内科) EGD(内科) EGD(内科) EGD(内科)
13:00‐17:00

TCS(内科・
外科)
EMR、EVL、EIS、ERCP、
PEG、APC

TCS(外科)

EMR、ESD、EVL、EIS、ERCP、PEG、APC

TCS(内科・
外科)
EMR、EVL、EIS、ERCP、
PEG、APC

TCS(外科)

EMR、ESD、EVL、EIS、ERCP、PEG、APC

TCS(内科・
外科)
EMR、EVL、EIS、ERCP、
PEG、APC

EGD:上部消化管内視鏡検査、TCS:全大腸内視鏡検査、EMR:粘膜切除術、
ESD:粘膜下層切開剥離術、EIS:静脈瘤硬化療法、EVL:静脈瘤結紮術、
ERCP:内視鏡的逆行性胆膵管造影検査、PEG:経皮内視鏡的胃瘻造設術、
APC:アルゴンプラズマ凝固

《設備》
○検査ベッド 3台(上部消化管 2台、下部消化管 1台)

  • 処置回復リクライニングシート 3台
  • 内視鏡専用のX線テレビ 1台
  • 内視鏡ファイリングシステム:SolemioENDO Belle
  • EVIS ビデオシステムセンター/高輝度光源装置:CV-260SL/CLV-260SL、
    CV-260/CLV-260、 CV-240/CLV-U40D?
  • 上部消化管汎用ビデオスコープ: GIF-N260×3本、GIF-Q240Z×2本、
    GIF-Q260J、GIF-Q260、GIF-XQ240、 GIF-XK200、GIF-2T240
  • 十二指腸ビデオスコープ:JF-240
    大腸ビデオスコープ: CF-Q260AI×5本、CF-Q240ZI、CF-2T200
  • 拡大観察コントローラー:MAJ-570
  • 内視鏡用洗浄ポンプ:OFP
  • 液晶モニター:OEV191H
  • 高周波発生装置:ERBE社 ICC200、Olympus社 PSD-10
  • 洗浄器:EndoClens-s×3台
  • 総床面積:202.65m2

《診療内容》
○内視鏡検査実績

内視鏡検査 平成18年度 平成19年度
上部消化管内視鏡検査(EGD) 2422件 2387件
全大腸内視鏡検査(TCS) 918件 810件
大腸粘膜切除術(EMR) 171件 210件
内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP) 92件 135件
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 78件 92件
胃粘膜下層切開剥離術(ESD) 17件 32件
内視鏡的イレウスチューブ挿入 9件 19件
静脈瘤治療(EIS+EVL) 18件 18件
胃粘膜切除術(EMR) 5件 3件
食道ブジー(バルーン拡張術 8件 3件
アルゴンプラズマ凝固(APC) 8件 3件

○上部・下部消化管内視鏡検査の内容
 通常の上部・下部内視鏡検査数は若干減少しましたが、昨年以上に治療内視鏡の件数が著しく増加しております。スクリーニング目的以上に、治療対象者が増加していることを示し、近隣医療機関からの治療目的での紹介が増加していることが示唆されます。これは今までの当センターの実績を御評価して頂いた証と考えております。
 市町村のがん検診で要精査とされた方の二次検診も随時行っています。胃潰瘍や十二指腸潰瘍が見つかればヘリコバクター・ピロリ菌の検索をして除菌療法を行います。また内視鏡検査で発見されたポリープや早期癌に対しては短期入院での内視鏡的切除術を積極的に行っています。内科的に治療が難しい場合には外科と連携して治療を行いますので判断の難しい症例は是非一度内科にご紹介下さい。随時ドッグも受け入れておりますので、胃腸の健康診断の目的でもご利用ください。そのようなスクリーニング目的の場合は経鼻内視鏡を第一選択としており、苦痛の少ない検査を第一に考えています。
 当センターでは上部・下部とも拡大内視鏡を取り入れ、本年よりNBI(Narrow Band Imaging)装置も搭載されたことで、食道癌の早期発見や、早期胃癌の内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)前の範囲診断、大腸腫瘍に用いるなどして、病変の良悪性の診断および深達度診断を行っています。また、上・下部消化管出血に対する緊急内視鏡も24時間体制で対応していますのでいつでもご連絡下さい。

○ 内視鏡的逆行性膵胆管造影検査の内容
 総胆管結石や胆道癌が疑われる閉塞性黄疸の症例に対し、ERCPを行い、まずは原因検索を行います。
結石に対しては内視鏡的乳頭拡張術(EPBD)、内視鏡的乳頭切開術(EST)を行い排石します。悪性疾患に対しては内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)や内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD)を行い減黄したのち、手術適応があれば外科紹介としますし、適応が乏しければ自宅療養を目指して長期間の減黄効果が得られるプラスチックもしくは金属ステント留置を行います。また胆石・胆嚢炎で高リスクのために手術適応の乏しい症例には永続的ドレナージチューブを胆嚢―十二指腸に留置する方法も採用しております。

○静脈瘤治療(食道・胃)の内容
 破裂の危険性のある静脈瘤に対しては予防的に血管内、血管外硬化療法(EIS)や結紮術(EVL)を行っています。可能な限り再発率の少ない硬化療法を選択していますが、肝・腎不全などで適応外の場合は結紮術を選択します。最近はアルゴンガス(APC)で食道粘膜を焼灼することで再発率を抑える方法も取り入れています。静脈瘤破裂による吐血に対しても24時間体制で対応しています。

○経皮内視鏡的胃瘻造設術の内容
 経口摂取が困難な症例、もしくは誤嚥を繰り返す症例、経鼻胃管が留置されている症例、癌性腹膜炎による腸閉塞の減圧目的などが適応となります。最近は頭頚部癌の術前に待機的造設という方法も盛んに行われるようになってきました。このような緩和内視鏡治療の代表でもある胃瘻造設に関しては、使用する内視鏡は全例経鼻内視鏡を使用して、全体的な苦痛軽減を目標にしています。また既存の方法ですと、口腔内を留置される胃瘻カテーテルが通過して不潔状態で胃内に造設されるという短所がありましたが、当院では清潔下で一期的にボタンが留置できる最新の造設方法(ダイレクト法)を取り入れており、術後の感染は激減しております。
 また当院は全科型NST(栄養サポートチーム)が上越地区でいち早く稼動している病院でもあり、日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)のNST認定施設、NST専門療法士教育認定施設に認定されています。NST回診にて、上記症例に対しての各方面からのアプローチによる栄養管理をはかり、適切な必要エネルギー量の設定と投与を心がけています。また特殊な麻痺性イレウスを繰り返す症例に対しては、減圧目的に経皮内視鏡的S状結腸瘻造設術を施行して、社会生活に復帰されています。

○肝細胞癌の治療において腹部血管造影も県内唯一の左橈骨動脈よりの穿刺を採用しています。上肢の穿刺により、術後の早期離床が図られ、患者さんから好評を得ています。

《その他》
○認定施設
 日本消化器内視鏡学会認定施設
 日本肝臓学会関連施設

○カンファレンスのご案内
 毎週火曜日18:00― 内視鏡検討会 於 内視鏡診療センター
 毎週水曜日17:00― 内科外科合同検討会 於 外来棟

○検査受付
 月〜金曜日の午前中に各科(内科、外科)外来で受付および診察を行いますが、遠方の方は地域医療連携室にご連絡下さい。(TEL 025-543-7190、 FAX 025-543-7110)また消化器内科においては紹介患者に限定して絶食で初来院した場合、当日上部内視鏡検査に対応しております。しかしこの場合は事前の予約患者もいるため、多少お時間がかかることをご了承ください。

♪♪♪ 楽しかった「看護の日」 ♪♪♪


連携医療機関のご紹介

王道を歩んでいますか??

名立診療所ひらはら内科クリニック 
院長  平 原  克 己 

 或る先生が私に言われた言葉です。恐らくそれまでの私の医療に対する取り組みの甘さを正鵠に射た上でのアドバイスであったのでしょう。私は自身と自分のやってきた医療という仕事を振り返りました。私のやっている在宅医療はどうか? 自分自身が患者になった時にこのようにされたいという在宅(終末期)医療を提供してきたか? 痛みのコントロールはどうか?咳や痰、呼吸困難はどうか? 栄養管理、排泄管理はどうか? 良い睡眠を続けられていたか? 介護する家族の気持ちも充分にくんでいたか? それまでの私の医療はいずれも落第点でした。

 そこで私は昨年春先から積極的に他の医療施設に出向き他の先生がどのように医療を行っているかをこの目で確認してきました。人の振り見て我が身を直せではないですが、大変得るものがあり、まず、私の担当している外来患者1000人弱の病歴を纏めてみようと思い、この患者さんたちの病気のことは世界で最も私平原克己が解っているのだと自負できるようになろうと思いました。このカルテをまとめる作業はこの夏までには終わるものと思います(連休中も何日かはクリニックに篭もっていました)。この時労災病院に紹介した患者さん達の返書がこの上もない卒後医学教育になっていました。大変詳しく書かれたものを読むと自分の下した診断が正しかったのか? 治療内容が良かったのか? を先生方の返書が教えてくれます。この作業を通して私は最近やっと、この仕事を続けていて良かったと心底思うようになりました。

私達開業医は孤独です。医師会の学術講演会に出席してもその内容は通り一遍の単なる座学です。やはり臨床医は症例検討会に症例を提示して勉強していかないと自分一人の限られた経験により判断が左右され、独り善がりになると思います。私の場合上越チェストセミナーにこれはと思う症例を昨年からまた呈示するようになりましたが、他の領域に関してはそのような機会がないのです。そこで丁寧な返書を書いて頂いた上で厚かましいのですが、(内科)医局症例検討会にオブザーバーとしてでも良いから参加させていただけないか? というのが、病診連携に対する要望です。このような会に出席し続けることにより労災病院の先生方と、またそこに出席される他の開業の先生方と情報の共有が強化されさらに深い横の連携が生まれるものと思います。宜しくご検討ください。


「みんなのひろば」

田んぼがきれいな緑色になりました。時おりカエルの声も聞こえてきます。病院の横を流れる関川には、渡り鳥に代わって魚が跳ね、見ているととても穏やかな気持ちになれます


散 歩 道

 今年度より40〜74歳を対象に、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査・特定保健指導が始まった。それらに危機感を感じ食事にも気をつけつつ何か運動をと思い、家の近くを走ってみた。背筋を伸ばして、腕を振ってカッコよく(!?)のつもりが、長年走ることもなく過ごしていたため、とても体が重いので、カッコよくは走れない。朝早くにしているため(本当は、朝早くよりも夕方のほうがよいそうだが)、自分の足音もパタパタ・ドタドタと足音しないようにしてみたりしているうちに、走り方は不自然になり、続かなくなってしまう。そうなると、走らなくとも、歩いていてもいいと自分に言い聞かせて、少しでも動こうと思っている。が、6月は雨降りが続きますようにと、走ることから逃げているのも事実。やはり、生活習慣改善は、付け焼き刃では行かないことを痛感している毎日である。       (R .I)

 


月 人間ドック(日帰り)等の予約状況
平成20年5月20日現在

* お申込み・お問い合わせ   空き状況等をご確認の上お申し込みください。
医事課医事係 小松 025-543-3123  内線1233
* ドック・オプションのご案内
項  目 内    容 金額(税込み)



診察 視診、触診、打聴診 30,000円
身体計測 身長、体重、肥満度、体脂肪、血圧、視力、聴力
血液学的検査 赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、血小板数、血液像、血液型(ABO、Rh)初回のみ、TPHA
血液生化学検査

肝機能(総ビリルビン、GOT、GPT、γ-GPT、ALP、LDH)
腎機能(BUN、クレアチニン)
脂質(総コレステロール、中性脂肪、HDL-C、LDL-C)
血清蛋白、尿酸、リウマチ反応、CRP、血沈

肝炎検査 HbsAg、HCV
糖尿病検査 空腹時血糖、ヘモグロビンA1c
腫瘍マーカー CEA、αFP
尿検査 蛋白、糖、潜血反応他
便検査 潜血反応(2日法)
胸部X線検査 胸部直接X線写真
腹部超音波検査 肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓
生理検査 安静時心電図、呼吸機能
眼科検査 視力検査、細隙燈検査、眼圧検査、眼底写真
耳鼻咽喉科検査 聴力検査
胃癌検診 胃カメラ(経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択が可能) 15,000円
胃透視 10,000円
肺癌検診 CT 9,000円
喀痰細胞診 3,500円
子宮癌検診 子宮頚部細胞診・内診(第1・3・5の火曜日のみ) 3,500円
乳癌検診 マンモグラフィ・触診 6,000円
前立腺癌検診 PSA測定 1,800円
骨粗鬆症検診 骨密度測定(エックス線検査による) 3,600円

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