ろうさいニュース

当院の理念
「働く人の健康を守り、地域の急性期医療に貢献します」

第49号
2006年8月1日

新潟労災病院
上越市東雲町1−7−12
TEL:025(543)3123
URL http://niirou.jp/

9月1日から医療情報システムを一新します

事務局長  赤尾恭司

 来る9月1日を目標に、院内の医療情報システムの刷新の準備を進めています。当院を利用される皆様の利便性が高まるものと期待しています。
 しばらくは診察室内に新旧のパソコンが混在しますのでご了承ください。以下に、主なシステムの概要をご紹介します。 

1 さまざまな診療情報の連携を図る…オーダリングシステム
 現在もオーダリングシステムを運用していますが、機能的に集約したフルオーダリングに更新します。これにより各部門の医療情報が連携して同時に確認でき、伝票の多くが省略でき、また、診療部門はパソコン1台に2つの画面となるなど、情報連携のメリットを活かした診療を目指しています。
 また、オーダリングシステムの一機能として、“紙”運用していたクリニカルパスをシステムに搭載します。これにより、パスに登録されたオーダーが適時適切に流れますので、業務の円滑化が図れるものと期待しています。
 外来受診の方々の手続きは従来どおりですが、予約なしで受診される場合は、1階の医事会計カウンターでの対面式の受付となります。「受付機」は廃止します。
 診察券の磁気テープには識別番号が入力されており、受付などの本人確認に使用されます。なくさないようにご注意いただき、来院時には必ず健康保険証とともにお持ちくださるようお願いいたします。
また、“電子カルテ”に速やかに移行できるように準備しています。

2 検査結果を迅速に伝達する…検査システム
 検査結果を迅速に診療部門に伝達するシステムを最新のものに更新します。さまざまな検体検査機器を当システムに接続し、採血管等をバーコード管理して自動的に検査結果を診療部門に返す態勢をとります。
 外部の方の眼にふれない中央検査室内は、検体が機械により自動的に移動して、人がまばらで機械がうなりを上げている“自動化工場”のような雰囲気です。
 また、尿検査用コップ発行機は廃止し、採血室窓口で対面式に受け付けます。

3 病理診断結果を迅速に伝達する…病理システム
 手術や内視鏡検査などにより採取した病変組織や細胞をもとに顕微鏡用のガラス標本を作製し、この標本を顕微鏡で観察して診断するのが病理診断で、最終診断として診療に大きな役割を果たしています。
専任の病理医の診断や画像をデジタル化して診療部門に返信するシステムが病理システムです。このシステムの導入により、医師は必要時に近くのオーダリングシステムの端末から診断結果を見ることができるようになります。
 
4 放射線撮影結果を迅速に伝達する…放射線画像システム
 放射線画像システムは、オーダリングシステムの端末からレントゲン画像をみることができるようにするものです。今回の刷新により、画像がより鮮明になり画像切り替えのスピードが大幅に速くなるものと期待しています。
当院の16列マルチCTや1.5テスラのMRIの画像をもとに、たとえば、拍動している心臓や冠動脈、絡み合うような脳血管を立体的に360度回転させて観察できる立体画像に変換することができます。
CT、MRI、RIやESWL(結石破砕装置)などの高額医療機器は、地域の医療機関との共同利用目的で検査等の依頼を受け付けており、特に、立体画像のご依頼があれば、CDに収めてフィルムと一緒にお渡ししていますのでご利用ください。
 フィルムは当面作成しますが、将来的にはフィルムレスを目指しています。

5 病棟看護情報を記録、共有する…看護支援システム
 従来の独立型の看護支援システムからオーダリングシステムと一体的に運用する形のものに更新します。これにより、バイタルサイン(体温、血圧、脈拍等)などの基礎データのほか看護過程記録を医師等の医療スタッフが常時把握できますので、チーム医療をベースとする医療の質向上に寄与するものとなります。

よろしくお願いします!(新任医師自己紹介) 

内科医師  和田真一

 平成16年に新潟大学医学部を卒業後、二年間の初期研修を大学病院を中心とした病院群で行い、第二内科に入局、7月1日よりこちらの内科に勤務させていただいております。主に腎臓透析・呼吸器の患者さまを担当させていただきます。上越地区には昨年6週間の精神科研修で、さいがた病院にお世話になって以来です。6ヶ月という短い期間ですが皆様のお役に立てるよう精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



♪ 女性専用外来のご案内 ♪


新潟労災病院では、平成18年8月1日より「女性専用外来」を開設いたしました。女性医師が、男性医師には相談しにくい身体的な症状や不安などについて、十分な時間をとって診察や健康相談を行います。診察の結果、専門診療科への受診が必要と判断された場合や、それぞれの症状に応じて、専門の診療科へ紹介させていただきます。「症状はあるけど、何科に相談したらいいかわからない」等の悩みをお持ちの方、どうぞお気軽に受診してください。

1.診察日 毎週火曜日
午後2時〜4時
2.受診者の条件 女性(年齢16歳以上)に限ります。
3.診察室 女性専用外来診察室(Aブロック 外科外来)
4.受付 完全予約制
当院医事課医事係(電話:025−543−3123、内線1233)へお電話でご予約ください。
5.診察料金 保険診療で行います。
6.担当医師 藤田加奈子医師(外科)
石田 安代医師(内科)
宮本 恭子医師(精神科)


「みんなのひろば」

外はジリジリと暑い夏。近頃ではエアコンの普及で、以前ほど汗をかく機会がなくなりましたね。団扇、風鈴、タライにはった水、蚊帳、スイカなど、暑さしのぎの工夫はたくさんあります。今夜はひとつ、バケツに水をはって足をつけてみませんか?結構すずしいものです。

 

「みんなのひろば」も2年目に入りました。皆さまの素敵な作品をお待ちしています。
応募先:〒942-8502 上越市東雲町1丁目7-12
     新潟労災病院 総務課 「みんなのひろば」 係

 散歩道 

 夏休みに入り、学生達が炎天下のグランドや体育館で運動して、熱中症になったり、たくさん汗をかき脱水症状をおこすことがあります。
 また、不規則な生活習慣(アルコールの多飲、食事抜き、睡眠不足など)の大人や高齢者、小児、肥満な人も暑熱環境に弱いといわれています。暑さにより深部体温が上昇すると、体温調節中枢が働いて発汗を促します。発汗により熱を放出するわけです。水分が十分にとられずにいると、発汗による熱放出が妨げられ、体内に熱が貯留して熱中症が発症します。汗をかくことはとても大切な生理機構であるわけです。
 また、お薬の中にも利尿薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、β−ブロッカー(降圧剤)などは、体内で発汗を低下させたり熱産生を増やしたりと、暑熱環境への適応を悪くさせる場合もありますので注意が必要です。
 熱中症にかかりやすい環境に注意し運動や散歩、ウォーキングの前中後を通して十分な水分補給を心がけ、暑い夏も健康で楽しく乗り切りましょう!

S.K

 
 

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